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「すべてがFになる」 その3 [ドラマ]

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西之園 萌絵(武井咲)の心に入り込む真賀田 四季(早見あかり)

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「西之園さん、出ていらっしゃい」

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「あなたが泣いているせいで、みんなが遊べない」

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「お父様とお母様は、死んだの?」
「そうよ」
「私も?」
「いいえ、あなたは生きています」
「どうして?」
「泣いているあなたを周りのみんなが隠していたのよ。
 死にたがっているあなたを」

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「私が死んだらどうなるの?」
「違う誰かがあなたになるわ。あなたの代わりに泣くのよ」
「じゃあ、私だけ死なせて。お願い」

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「死にたければ死ねばいい。そう。死は単なるリセット」

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「殺害現場は密室でした。 また、不可能な殺人です」

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「神様が作ったプログラムのエラー。それが人間です」

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「あなたは両親の事故をきっかけに、自己防衛のために
 人の死に対する感情をやみくもに遮断している。

 だから悲惨な殺人を目の当たりにしても
 あなたはいつも平然と事件を調べる事が出来た。

 そして、あなた自身も内部では死を望んでいる。」

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「あなたの精神の欠落は
 私が幼い時に経験したひずみと類似したものでした」

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「博士と同じ?」
「だから、あなたがどうやってバランスをとっているのか
 検証したかったの」
「答えは?」
「犀川先生です。
 西之園さんは死に向かおうとする自分の対極に
 犀川先生を置くことによって不完全な自分を補っている。
 あなた自身も気づいているはずです。
 自分が犀川先生の存在によって生かされていることを」

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「ようやく泣けましたね、西之園さん。もうあなたは大丈夫」

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「真賀田博士、あなたは本当は西之園くんを救うために・・・?」

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「西之園さん、もう犀川先生を解放してあげなさい。」

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「私の目的はあなたです、犀川先生。
 あなたは私と同じ構造をしている。
 混ざっていない。善と悪・明と暗、幾つもの自分を持っている。

 でもあなたは西之園さんを守るために自分を犠牲にしている。

 私は犀川先生に自由になって欲しかった。
 犀川先生も本当はそれを望んでいるはずです」

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「そんな・・・」

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「そうですよね、犀川先生?  行きましょう。私と一緒に」
「待って、先生・・・」

「何にも邪魔されず、純粋に思考を楽しむ理想の環境へ」

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「待って下さい・・・犀川先生。」

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「犀川先生・・・犀川先生・・・犀川先生」

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倒れている萌絵を西之園 捷輔(本部長・萌絵の叔父)が見つける。
「大丈夫か、萌絵!」
「・・・犀川先生が」

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「犀川先生。私はもうとっくに死んでいるんです。
 もう世の中と交わることも、一片のパンを齧る必要すら無い。
 ただひたすら思考の世界に没頭できるのです」

「それはぜいたくだ。本当の自由ですね。
 でも博士、それはあまりに孤独ではありませんか?」

「孤独とは、他人を必要とする人間が抱く感情です。
 この私に、誰かの助けが必要だと思いますか?」

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「いえ、必要ありません。
 ただ僕はあなたのように天才ではない。
 人と交わって、一片のパンを齧って生きていかなければなりません」

「もうお別れです、犀川先生。
 今度、お会いする時はきっとどちらかが死んだ時になるでしょう。」
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「もう死んでいるのではないですか」
「ええ。 何回も。」
「ハッ。 僕もあるいはそうかもしれません」

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「もしも私が死んだら先生はどうされます?」
「その1日、禁煙しましょう」

「もし先生が死んだら、私は泣いてみたい。
 一度でいいから、泣いてみたい」

「泣けるといいですね」
「ええ」
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「博士。これはお返ししておきます」
「さようなら」
「さようなら」

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「叔父様、犀川先生は、本当にいたよね?
 いつも、私のそばにいてくれたよね?」
「なに言ってるんだ」
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「犀川先生は・・・」

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「犀川先生!」
「(あくび)。おはよう西之園くん」
「どこへ行ってたんですか?」
「博士と海岸を歩いていた」
「え?」
「バーチャルな空間だけどね。
 僕らが目にしていた博士はホログラムだ」
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「どうして戻って来てくれたんですか?」
「ん?いや、おなかが空いたから。
 ホログラムのパンでは空腹は満たされないからね。」

「誰とも交わらずに、真賀田博士のように
 純粋に思考するだけの世界で生きたいんじゃないんですか?」

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「こう見えて僕は案外、俗っぽいんだ。
 例えばこれとかね。タバコが吸えないのは困る。
 それに誰かと一緒に食事をした方が美味しいと思えることもある。
 さあ、朝食を一緒に取ろう」

「ホントにいいんですか?これからも私と一緒で」
「西之園くん。その問題は重要ではない。」
「え?」
「答えは自明だ」

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「真賀田博士はやっぱりここにいたんですね」

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汝 選ばれし者、ここに跪きて 我らの父より 一片のパンを受けよ
<終>

有限と微小のパン (講談社文庫)

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  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/11/15
  • メディア: 文庫


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