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「あしたのジョー」「ゴルゴ13」 ちばてつや さいとう・たかを [本]

マンガも2冊ありました。
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ちばてつやは「非常に真面目な人」という印象。
「ちかいの魔球」・「1・2・3と4・5・ロク」・「みそっかす(あかねちゃん)」・「おれは鉄兵」など。
確か、母親に
「子どもたちに安心して読ませられる作品を」
と言われてずっとそれを守ってきたと言うのを何かで読んだ記憶がある。

亡くなった弟・ちばあきおの「キャプテン」・「プレイボール」は野球少年たちのバイブル。
 

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「ゴルゴ13」は1968年からの連載だそうで、社会情勢を巧みに織り交ぜたストーリーで
人気。 全巻揃える、と言う人も多い。
超A級スナイパー・デューク・東郷(本名不詳)の言動はもはや様式美の極致。

初期はもっと喋ったり、動揺したりしてたんだなぁ(第一作など)。

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あしたのジョー(12)<完> (講談社漫画文庫)

あしたのジョー(12)<完> (講談社漫画文庫)

  • 作者: ちば てつや
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/11/01
  • メディア: 文庫



ゴルゴ13 167 (SPコミックス)

ゴルゴ13 167 (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2012/12/05
  • メディア: コミック


「巨人の星」と「愛と誠」の署名本か色紙も欲しい。キリがないなぁ(笑)

「聞く力―心をひらく35のヒント」 (文春新書)  阿川 佐和子 [本]

2012年ベストセラー第1位だそうです。
「週刊文春」は、新刊や映画のレビューが結構しっかりしてるので私が唯一読んでいる
週刊誌ですが、連載対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」も900回を超えたそうです。

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)

  • 作者: 阿川 佐和子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/01
  • メディア: 新書


上記の連載など多くの人へのインタビューを通じて経験した事を「エッセイ」にして
あるので、「聞く力―心をひらく35のヒント」という書名から即戦的なノウハウ本や
自己啓発の類をを期待して読んだ人からの評価は低い(笑)


阿川佐和子を名インタビュアーとまでは思わないが(文春の対談も紙面ページ数
などの制約もあるのかも知れないが、突っ込んだ質問はしない。NHKでの番組も)。
あ、本人が「インタビューは苦手」「質問は3つ」と言ってますね。

まぁ、初対面の人から話を聞き出すには?という一助にはなる。
読み物としても面白く読める。

といいつつ、
連載対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」で唯一「スゴイなぁ」と思ったのが
お笑いタレントの山田花子との回。

当時、東京に進出した吉本タレントとしてTVで大声でワメイたり舞台狭しと動き回って
いる彼女が、インタビュー開始から萎縮してしまって蚊の鳴くような声で「すいません」
「こういうの苦手なんです」とうつむいてしまい、優しくなだめる阿川佐和子の言葉にも
「早く帰りたいです」と涙ながらに訴えるという感じで、それでも何とか話を聞きだして
3ページ分の対談にまとめた阿川佐和子も掲載した文春編集部もスゴイ。

インタビューの追記はTVで大声で暴れ活躍する山田花子を観てどちらが本当の姿な
んだろうという感想で終わったけど。

このようにインタビューなどには慣れてない人から何とか話を聞き出すのが
上手いのかもしれない。



阿川佐和子の署名本ってあったけ、と探して出てきたのがこの本。

ああ言えばこう[嫁×]行く 往復エッセイ」集英社。 檀ふみ との共著。

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ご存知の通り、阿川佐和子は阿川弘之、檀ふみは檀一雄、作家の娘である。
2000年の出版なので2人とも46、7才の頃か。
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こちらは親友・檀ふみ相手に言いたい放題・抱腹絶倒の一冊。
檀ふみも負けてない(笑)。

P.S.
檀一雄の「リツ子その愛・その死」 が絶版になって久しいとは驚いた。


ああ言えばこう行く (集英社文庫)

ああ言えばこう行く (集英社文庫)

  • 作者: 檀 ふみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/05/20
  • メディア: 文庫



ああ言えばこう食う (集英社文庫)

ああ言えばこう食う (集英社文庫)

  • 作者: 檀 ふみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2001/06/25
  • メディア: 文庫


何故か「作者:檀ふみ」になっているが共著です。

「きいろいゾウ」 西 加奈子 [本]

う~ん、カテゴリーは「本」か「映画」か・・・。


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お互いを「ムコ」「ツマ」と呼び合う若い夫婦が都会から田舎にやって来る。
「ムコ」(向井理)は売れない小説家で背中に大きな鳥のタトゥーがある。
「ツマ」(宮崎あおい)は周囲の鳥や犬、花や木の声が聞こえてしまう、まぁ不思議ちゃん。

登校拒否の少年(濱田龍臣)や、彼にアタックする少女(浅見姫香)など。

ある日、東京から来た手紙は「ムコ」の過去に関わるもので「ムコ」は東京へと向かう。

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読んだ順番としては「さくら」「きいろいゾウ」「しずく」・・・だが、
2013年2月2日(土)に「きいろいゾウ」が映画公開されるので。
映画『きいろいゾウ』公式サイト
http://www.kiiroizou.com/

女優の宮崎あおいが11日、新宿ピカデリーで行われた恋愛映画『きいろいゾウ』完成披露
イベントに夫婦役を務めた向井理と共に出席し、向井に後ろからぎゅっととハグされ、顔を
赤らめた。
[シネマトゥデイ映画ニュース] 2012年12月11日 18時43分
http://www.cinematoday.jp/page/N0048537


西 加奈子は、なかなか一筋縄ではいかない作品が多くて読んだ人も
「この作品は好きだけど、こっちの作品は大キライ」とか評価が分かれる。

書架に他の作品もあったはずだけど取り敢えず署名本。

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きいろいゾウ (小学館文庫)

きいろいゾウ (小学館文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/03/06
  • メディア: 文庫



さくら (小学館文庫)

さくら (小学館文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/12/04
  • メディア: 文庫



しずく (光文社文庫)

しずく (光文社文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/01/13
  • メディア: 文庫


「64」 横山秀夫 [本]

2012年度 小説 No.1。
私の大好きな作家、横山秀夫の約7年振りの新刊にして最高傑作。

64(ロクヨン)

64(ロクヨン)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: 単行本


横山秀夫『64』|文藝春秋|特設サイト
http://bunshun.jp/pick-up/64/

文藝春秋社がくれた横山秀夫の手紙(文字はコピー)
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「64」とは、たった7日間しかなかった昭和64年を指す。
この間に起きた未解決の少女誘拐事件を、D県警では「ロクヨン」と呼んでいた。
主人公は刑事出身の広報官、三上。
刑事から異動となった衝撃、「広報官の皮をかぶった刑事」と割り切った心の変遷が縦軸だ。
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横山秀夫の小説はいつも警察や新聞社など、「組織」が舞台だ。
特に40歳以上の会社員なら思わず共感する部分が多いだろう。

第一作「陰の季節」は、「変な題名」と思って文庫本が書店で平積みになっているのを
見ても素通りしていたが、ある日、長い通勤時間の電車で読む本を忘れた時にキオスク
で買って読み始めたら思わず「う~む!」と唸るほど面白かった。

横浜のダイヤモンド地下街にある「有隣堂」書店では必ず新刊が「サイン本」として発売
されるのでその度に買い求め、全作品を署名・落款入りで揃えている。
(発売日以降に知った「陰の季節」と「動機」は署名本をヤフオクで単行本・文庫本まで揃えた(苦笑))

「陰の季節」がドラマ化された時、主人公の二渡を演じたのが上川隆也。
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これが正にハマリ役で、以降、横山作品が映像化される時は必ずと言っていい程、出演している。
(「臨場」は倉石鑑識課検視官(警視)が主人公なので内野聖陽だったが。)

横山作品の中では「第三の時効」をBESTとする人も多いが、やはりまずこの2冊。

陰の季節 (文春文庫)

陰の季節 (文春文庫)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 文庫



動機 (文春文庫)

動機 (文春文庫)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 文庫


個人的には「影踏み」も好きだ。ちょっと他の作品と趣が異なるが。

「出口のない海」発売時にはサイン会があると知り、会社を定時で飛び出して参加した。
「出口のない海」は以前に書いた作品に大幅な改定を加えた作品、ということだったので
署名してもらう時に「新規に書く場合と今作のような改定とはどちらが難しいですか?」と
質問してみた。

横山氏は机の向こう側で一瞬、手を止め「どちらもそれぞれ難しさがありますね」と言っていた。
他の参加者は署名してもらう間、黙っているか、「大ファンです」「頑張ってください」みたいな
一言だけだったのでちょっと意地悪く聞いてみたのだが(笑)

これもお薦めの一冊。青春ミステリ風で横山作品では異色だが横山秀夫のデビュー作でもある。

ルパンの消息 (光文社文庫)

ルパンの消息 (光文社文庫)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/04/09
  • メディア: 文庫


P.S.
映像化された作品も多いが、映画よりTVドラマの方が出来が良い。

映画化された「クライマーズ・ハイ」、「半落ち」、「出口のない海」は原作の良さが出ていない。
(この3作には上川隆也が出ていない。やはり横山秀夫の作品には上川隆也が出てないと。)

「坊ちゃん」 夏目漱石 [本]

夏目漱石の「坊っちゃん」の冒頭部分と似たような事をしている私。

中学に入学した時、同級生が小型のナイフを見せびらかしていたので
奪い取って「何だ、こんなモノ!」と左手首に当てて引いたら見事に切れた。
あと数ミリズレていたら大出血である。今でもうっすらと白い傷痕が残っている。

近くにいた女子が「せんせー!」と御注進に行こうとしたので、「大丈夫だから」と
あわてて引き止めましたっけ(笑)

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当時は鉛筆削り用に「ボンナイフ」が購買や文具店で売っていたし、「肥後守」とかも
特に珍しく無かった。

シャーペンももちろん使っていたが、力を入れて書くからか芯がポキポキ折れるので
しょっちゅう、カチカチやっていた。



「坊ちゃん」 夏目漱石

 親讓りの無鐵砲で小供の時から損ばかりして居る。小學校に居る時分學校の二階から飛び降りて一週間程腰を拔かした事がある。なぜそんな無闇(むやみ)をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出して居たら、同級生の一人が冗談に、いくら威張つても、そこから飛び降りる事は出來まい。弱虫やーい。と囃(はや)したからである。小使(こづかひ)に負ぶさつて歸つて來た時、おやぢが大きな眼をして二階位(にかいぐらゐ)から飛び降りて腰を拔かす奴があるかと云つたから、此次(このつぎ)は拔かさずに飛んで見せますと答へた。
親類のものから西洋製のナイフを貰つて奇麗な刃を日に翳(かざ)して、友達に見せて居たら、一人が光る事は光るが切れさうもないと云つた。切れぬ事があるか、何でも切つて見せると受け合つた。そんなら君の指を切つて見ろと注文したから、何だ指位(ゆびぐらゐ)此通(このとほ)りだと右の手の親指の甲(かふ)をはすに切り込んだ。幸(さいはひ)ナイフが小さいのと、親指の骨が堅かつたので、今だに親指は手に付いて居る。然し傷痕(きずあと)は死ぬ迄消えぬ。

坊っちゃん (新潮文庫)

坊っちゃん (新潮文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 文庫


P.S.
坊ちゃんが天麩羅蕎麦を食べた翌日、黒板に「天麩羅先生」と大書きされ、
「天麩羅を食っちゃ可笑しいか」と言うと生徒に
「しかし四杯は過ぎるぞな、もし」と言われる箇所で思わず笑ってしまいます。
江戸っ子は蕎麦好きだなぁ。

パーキンソンの法則 [本]

コンピュータの世界には「ムーアの法則」とか(中には冗談も)様々な法則があります。
                               (以下、ほとんどウィキペディアなどのパクリ)
「パーキンソンの法則」
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

これのコンピュータへの応用として
「データ量は与えられた記憶装置のスペースを満たすまで膨張する」
(このあいだハードディスクを増設したばかりなのにもう残り容量が少ない、とか)。

日本では、邦訳版が書き出しの文を若干異なるニュアンスで訳しているためか、
「役人の数は仕事の有無にかかわりなく一定の割合で増加する」
(第1法則)と紹介する場合が多いようです。


最近知ったのですが、もう1つ、「パーキンソンの凡俗法則」というものもあって
FreeBSD のコミュニティでは自転車置場の議論 (bikeshed discussion) と
呼ばれています。

「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」という主張で、
原子力発電所の原子炉の建設のような莫大な予算がかかり複雑な議題については
一般人には誰も理解できないためにあっさり承認が通る。
(話し合っている人々は理解しているのだろうと思いこみ口を挟まない)

※3.11以前の例えです

一方で、市庁舎の自転車置き場について話し合うときは、屋根の素材をアルミ製にするか
トタン製にするかなどの些細な話題の議論が中心となり、そもそも自転車置き場を作ること
自体が良いアイデアなのかといった本質的な議論は起こらない。

果ては会議で出すコーヒーの購入といったより身近なものになると、誰もが口をはさみ始めて
議論が延々と紛糾する、というものです。

パーキンソンの法則 (至誠堂選書)

パーキンソンの法則 (至誠堂選書)

  • 作者: C.N.パーキンソン
  • 出版社/メーカー: 至誠堂
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本


1912/04/14 タイタニック号沈没から100年 [本]

今年で1912年4月14日のタイタニック号沈没から100年である。
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ジェームズ・キャメロン監督の「タイタニック」 (1997/米)も3D映画化して上映されたり
同じ航路をたどって沈没地点を目指していたクルーズ船で10日、BBCの男性カメラマン(56)
が心臓発作を起こしたりといったニュースが報じられている。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に主人公のジョバンニとカムパネルラが乗った銀河鉄道
にもタイタニック号の乗客が・・・。

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女の子(かおる)、男の子(タダシ)、青年
12歳くらいの姉、6歳くらいの弟と、その家庭教師。乗っていた船が氷山に衝突して沈み、
  気がつくと銀河鉄道に乗っていた。回想の話から現世ではすでに死亡していることがわかる。
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「銀河鉄道の夜」といえば、私の大好きなドラマ『白線流し』(1996年1月-3月)にも重要な
アイテムとして登場する。

長野県立松本北高校3年の七倉園子(酒井美紀)はある日、自分の机に空けられた奇妙な
点々に気づく。
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それは全日制の園子と同じ机を使う定時制の大河内渉(長瀬智也(TOKIO))がコンパスの
針で作った星図だった・・・。 渉がいつも読んでいるのが「銀河鉄道の夜」である。

1997年5月31日に長瀬智也くんに署名してもらった文庫本。
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タイタニック ブルーレイ スペシャル・エディション (2枚組) [Blu-ray]

タイタニック ブルーレイ スペシャル・エディション (2枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray



「夏の葬列」 山川方夫 [本]

中学2年の教科書に載っているくらいだから短編である。
(集英社文庫でページ数を見たら10ページだった。)

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戦争から十数年後、現在はサラリーマンになった主人公が出張帰りにかつて疎開して
いた街を訪れるところから物語は始まる。意識的に訪ねなかったその街に。

太平洋戦争末期、小学3年の主人公は疎開先でのいじめなどからいつも自分を
庇ってくれた2つ年上のヒロ子さんとその地方の葬式の列を見る。

その時、突然現れた艦載機の射撃にみんな散り散りに逃げ惑い、少年は逃げ込んだ
畑の中で死の予感に怯える。

「さ、早く逃げるの。いっしょに、さ、早く。大丈夫?」
ヒロ子さんだった。
しかし避難した男の「白い服は目立つから隠れてろ」の声に少年は白い服を着ていた
ヒロ子さんを突き飛ばしてしまい・・・。


この作品をマンガにした方がいます。
http://page.freett.com/MOCHIHOUSE2/natusou1.html

山川方夫の作品はショートショートというか短くてドンデン返しの結末が多いので
是非、図書館などで読んでみて下さい。

夏の葬列 (集英社文庫)

夏の葬列 (集英社文庫)

  • 作者: 山川 方夫
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1991/05/17
  • メディア: 文庫


山川方夫も正にこれからという時に夭折(享年34)。 残念。

「How to Find Flower Fairies」 [本]

仕事柄、IT関連の本を探しに洋書コーナーへ行く事が多い(最近はAmazon発注が多いが)。
プログラムは英語なのでまだ翻訳版が出ていないoreilly社のものでかまわない
のだが(原書の方が安いし)、たまに日本語の扱いに関する記述がなかったりして
「アタタタ・・・」となる時もある。

で、カウンターへ向かう時に平積みにされていたのを見つけたんですよ。
昔、森永ハイクラウンに封入されていた「花の妖精」カードでお馴染みの
Cicely Mary Barkerの「How to Find Flower Fairies」。
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大型の飛び出す絵本ですね。
装丁がこれまた豪華で、樹木や妖精たちがエンボス加工で金の縁取りもキレイ。
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各ページがこんな感じで、森の木々の葉や花たちの間に妖精が隠れています。
こんな本がさり気なくリビングのテーブルや本棚に置いてあるだけで、雰囲気がグッと
オシャレになりますね。

もう1冊は「The Complete Book of the Flower Fairies」。
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文庫サイズで出版されている”Spring””Summer””Autumn””Winter””Trees”、
”Garden””Wayside””Alphabet”を1冊にまとめた大型本です。

各ページはこんな感じです。
子供たちも可愛いですが、植物も正確に描写してあります。
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How to Find Flower Fairies

How to Find Flower Fairies

  • 作者: Cicely Mary Barker
  • 出版社/メーカー: Warne
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: ハードカバー



The Complete Book of the Flower Fairies

The Complete Book of the Flower Fairies

  • 作者: Cicely Mary Barker
  • 出版社/メーカー: Warne
  • 発売日: 2002/10/14
  • メディア: ハードカバー




日本語版 もあるようですがどこも品切れ。

フラワー・フェアリーズ(花の妖精たち)のお話 (とびだししかけえほん)

フラワー・フェアリーズ(花の妖精たち)のお話 (とびだししかけえほん)

  • 作者: シシリー・メアリー バーカー
  • 出版社/メーカー: 大日本絵画
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 大型本


これは「The Complete Book of the Flower Fairies」の、しかも
「Special Edition」の日本語版です。

フラワーフェアリーズ  (花の妖精たち 愛蔵版)

フラワーフェアリーズ  (花の妖精たち 愛蔵版)

  • 作者: シシリー・メアリー・バーカー
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2011/11/07
  • メディア: 単行本



「フラワー・フェアリーズ(花の妖精たち)のお話 (とびだししかけえほん)」の紹介サイト
http://www.ehonnavi.net/ehon/23827/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%EF%BC%88%E8%8A%B1%E3%81%AE%E5%A6%96%E7%B2%BE%E3%81%9F%E3%81%A1%EF%BC%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%B1/

シシリー・メアリー・バーカーの本を扱っているUSサイトがこれまた夢のようです。
http://www.flowerfairies.com/US_version/home.html
(音が出るので注意)

「オリンポスの果実」(1940年) 田中 英光 [本]

秋ちゃん。
 と呼ぶのも、もう可笑(おか)しいようになりました。熊本秋子さん。
あなたも、たしか、三十に間近い筈(はず)だ。ぼくも同じく、二十八歳。
すでに女房(にょうぼう)を貰(もら)い、子供も一人できた。あなたは、
九州で、女学校の体操教師をしていると、近頃(ちかごろ)風の便りにききました。


高校生の頃、文春文庫かなにかで作品紹介だけ読んだ記憶があった。

昭和7年の第10回ロサンゼルス・オリンピックにボートで日本代表として参加した
早稲田大学生の20歳の「ぼく」が走り高跳び選手の「秋ちゃん」に対する想いを
全編に綴ったみずみずしい青春小説です。

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主人公の「ぼく」は身体こそ大柄だが、末っ子として家族(特に兄)から
可愛がられて育った「子ども」とある通り、出発前に自分の選手団のブレザーを
紛失し絶望してオタオタするなど、その記述だけで性格がよく分かる(苦笑)。

昭和7年の事なのでオリンピックに参加する選手たちは横浜から船で出発する。
(映像化された時は山下公園の氷川丸を使用したらしい。)
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オリンピックに参加するいろいろな種目の選手たち、意地の悪い先輩や
仲の良い後輩たちとの長い船旅、甲板を走る毎日のトレーニングや海の上での
映画会などが生き生きと詳しく描写されていてまるで一緒に旅しているようだ。

オリンピックの記録用に自分も撮影されたフィルムを見た後、朧(おぼろ)月夜にAデッキで
化粧っ気の無い田舎の女学生のような、しかし清潔感と健康にあふれた「あなた」
こと「熊本秋子」二十歳の走り高跳び選手に恋してしまう。

まるで熱に浮かされた中高生の男子のようにデッキや客室で「あなた」の姿を追い、
短い会話に喜んだり、「あなた」の靴下の上のスネ毛に幻滅したりする。
そして何となく両思いっぽくなったのに、オリンピック目前、ということで自分から
遠ざかろうとしてしまう。



オリンピックから帰国し、戦争が始まった中でチームの皆も散り散りとなって行く。
最後にチームの皆のその後が語られるのが「スタンド・バイ・ミー」や「アメリカン・グラ
フィティ」のラストシーンのようだ。

戦地で、覚悟(かくご)を決めた月光も明るい晩のこと、ふっと、あなたへ手紙を
書きましたが、やはり返事は来ませんでした。

 あなたは、いったい、ぼくが好きだったのでしょうか。


P.S.
田中 英光は1940(昭和15)年、「文学界」に『オリンポスの果実』を発表。
無頼派として幾つもの作品を発表する。
師の太宰治自殺に大きな衝撃を受け、睡眠薬に溺れていく。
1949(昭和24)年11月3日、三鷹禅林寺の太宰治の墓前で自殺した。
息子は作家の田中光二。

オリンポスの果実 (1951年) (新潮文庫〈第239〉)

オリンポスの果実 (1951年) (新潮文庫〈第239〉)

  • 作者: 田中 英光
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1951
  • メディア: 文庫


「オリンポスの果実」のヒロイン、“熊本秋子”のモデルとして知られる相良八重
写真が日本女子体育大学のOGのページで見られます。
http://www.jwcpe.ac.jp/special/og/archive/1930_1970.html

著作権が切れたのでこの作品は「青空文庫」で読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000126/card669.html